プラハ~旧市街広場~ [世界遺産]
<2007.11.22>
☆旧市街広場(Staroměstské nám.)
プラハの主な見どころは、5つのエリアに分けられます。まず、ヴルタヴァ川を挟んで右(東)岸と左(西)岸に大きく分けられます。さらに、右(東)岸は、旧市街広場を中心とする旧市街地区、その北側に中欧最古のユダヤ人地区、その2つの地区を囲む繁華街の新市街地区の3つのエリアに、左(西)岸は、プラハ城周辺のフラッチャニ地区と、その城下に広がるマラー・ストラナ地区(小地区)の2つのエリアに分けられます。
ここ旧市街広場は、観光客などで賑わう旧市街地区の中心となっていて、プラハの顔ともなっている広場です。ゴシック、ルネッサンス、バロック、ロココ・・・と時代を隔てた美しい建物、教会や旧市庁舎などの歴史的建造物に囲まれ、チェコの英雄ヤン・フス像が広場のシンボルとなっています。この旧市街広場は、プラハ歴史地区の一部として世界遺産にも登録されています(1992年)<世界遺産>。さらに、この広場の幾つかの建物(下記、説明文中に<世界遺産>マーク付のもの)もそれぞれプラハ歴史地区の世界遺産に登録されている建築物です。
前回紹介した、ツェレトゥナー通り沿いの建物から、旧市街広場を時計周りにぐるっとほぼ1周した街並みの写真です。(写真上部の番号は、下の地図上の番号に対応した場所を表しています。)
1.ツェレトゥナー通り 2.この広場を境に、カレル通りへ繋がっています。
3-4. 旧市庁舎(東側)
5-6. 聖ミクラーシュ教会とヤン・フス像(工事中の為、周囲を覆われていて見れず・・・)
7-8. ゴルツ・キンスキー宮殿と周囲の建物
9.ゴルツ・キンスキー宮殿、 10.ティーン学校とティーン教会
ひと通りぐるっと旧市街広場を眺めましたので、今度は代表的な建築物をひとつずつ見て行きましょう!(旧市庁舎は次回に・・・。)
*ティーン教会(Martka Boží před týnem):<世界遺産>金飾りを頂点につけ、80mの高さの2本の尖塔がひときわ目を引くゴシック様式の教会。現在の姿は、1365年に改築されたものだそうです。「ティーン(税関)の前の聖母マリア教会」が正式名称。
教会の手前の建物は、ティーン学校で、ゴシック様式のアーケードとルネッサンス様式の美しい飾り屋根を併せ持つ建物です。
*ゴルツ・キンスキー宮殿(Palác Golz-Kinských):<世界遺産>ピンク色の装飾が優美で華やかな印象のロココ様式の建物。1755~65年にゴルツ伯爵の依頼で建てられ、現在は国立美術館の企画展に使用されています。
*聖ミクラーシュ教会(Kostel sv. Mikuláše):白亜のファサードと2つの塔が目を引くバロック様式の教会。現在の姿は、18世紀前半に、ボヘミア・バロックを代表する建築家K.I.ディーンツェンホファーの設計で建て替えられたものだそうです。
あまりにも美しい広場だったので、立ち去るのも名残惜しく、最後にワン・モア・ショット・・・!
同日の夜、カレル通りからもう一度この広場に戻ってきてしまいました~!夜のライトアップされた旧市街広場もまた美しくうっとりでした・・・。
*石の鐘の家↑(Dům u kamenného zvonu):お昼間に撮り損ねてしまいました!ゴルツ・キンスキー宮殿とティーン教会の間にある、14世紀に建てられたゴシック様式の貴重な建築物のひとつ。建物の角に石の鐘が装飾されていることころから名付けられたそうです。現在は、プラハ市ギャラリーの企画展が行われています。
今回はあまり時間がなかったので、旧市庁舎以外は、ただひと通り広場から建物を眺めただけでした。それでも、美しい建物に囲まれた旧市街広場を歩き回るだけでも楽しむことが出来ました。時間があれば、それぞれの内部も見学してみたかったです。特に、聖ミクラーシュ教会の内部は、ボヘミアングラスのシャンデリアと美しいフレスコ画が描かれた天井を見ることができるそうです。次回、プラハを訪れた時の楽しみにとっておきたいと思います...!
次回は、旧市街広場の旧市庁舎<世界遺産>(天文時計<世界遺産>と塔からの眺め)について紹介する予定です・・・。