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バイヨンヌ① ~フランス・バスク~ [フランス]

お待たせしました...。昨年5月のフランス旅行記の続きです...。

ボルドーから電車[電車]で約2時間、夕方にバイヨンヌへ到着しました。

~バスク地方とバイヨンヌについて~

フランス西部からスペイン国境を挟んで広がる一帯を「バスク地方(Le Pays basque)」と呼ばれています。その大きさは、四国より少し大きいくらいだそう...。このバスク地方は、どちらの国とも異なる独自の文化があり、バスク語が共通言語になっていますが、それぞれの国の言語も通じ、ほとんどが2ヶ国語表記になっています。フランス側は"フランス(フレンチ)・バスク"、スペイン側は"スペイン・バスク"と言われています。バスク地方の山海の食材に恵まれた食文化は、現在では世界の美食の中心と言われる程注目されているようです。フランス・バスク最大の街が私達が滞在した"バイヨンヌ"という街です。大西洋から約8km、アドゥール川とその支流のニーヴ川の交わる水辺の街で、ニーヴ川を挟んで"グラン・バイヨンヌ(Grand Bayonne=大バイヨンヌ)"と、"プチ・バイヨンヌ(Petit Bayonne=小バイヨンヌ)"の2つの地区に分かれています。

さて、駅から路線バス[バス]に乗り、バイヨンヌの中心街である"グラン・バイヨンヌ"へ。バス乗車時、予め運転手さんにホテル名を知らせて近くのバス停を教えてもらうように頼んでいたので、無事最寄のバス停で下車出来ました。

そこから徒歩5分くらいのところにあるホテル"Le Grand Hôtel"へチェックインしました。ホテルはひと月以上も前に日本からネットで予約済みで、プリントした予約確認書(バウチャー)を提示したのにもかかわらず、チェックイン時に予約が入ってないと言われたのでした。でも、バウチャーにも記されているようにその日から3泊で予約OKになってることを伝え、時間はかかったものの何とか部屋を用意してくれました。その担当の人は、フランスのサルコジ大統領似でとても無愛想な感じの悪い人でした...[ちっ(怒った顔)][むかっ(怒り)]

ホテル自体は昔の修道院を改装した3つ星ホテルで、古いながらもそこそこ立派でした。アンティークなエレベーターは雰囲気があってよかったし、用意された部屋はラッキーにもトリプルルームでした。きっと、2人部屋が満室で渋々3人部屋を用意する羽目になったのでしょう...(実際、予約前に直接このホテルのサイトでツイン1室の予約状況と料金を調べると、この期間は空いてなかったので、ホテル会社の手違いだったのかもしれません。)部屋自体は広かったのですが、ベッドが3つ、椅子も3つあり、1人分が余分過ぎて結局スペース的には狭いものでした。(写真は撮らなかったですが...)

フロントでバイヨンヌの街の地図をもらい、街の散策に出かけました。

散策途中に、行きたかったショコラティエのお店「L.Raux(リオネル・ロー)」を見つけたので、早速入りました。1階はカラフルなマカロンやケーキやショコラが美しくディスプレーされたショップです。2Fはサロン・ド・テになっていて、1階でイートインしたいことをお店の人に伝え、食べたいものを選び、2Fに上がりました。

ショコラ・ショー(=ホット・チョコ)とマカロン(2人分...)↓、店内のテーブルからの眺めも素晴らしく...↓

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ショコラ・ショーに入れるガナッシュの種類がたくさんありました...↓。確か私はミント風味のガナッシュを選んだのですが、あいにく売切れで変更して、ライチ・ローズ風味にしたような...。このガナッシュをグラスに入れて、そこにホットミルクを入れて出来あがりです。ガナッシュの風味は微かにあったような記憶はありますが、やはりホット・ショコラは濃厚で甘過ぎました~(普段、甘い飲み物は飲まないので...)。

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店内は御覧のとおり、とてもスタイリッシュでした。このお店は、雑誌「旅~バスク特集」に掲載されていました。ショコラティエでお店の名前にもなっている"リオネル・ロー"さん(会えませんでしたが...[たらーっ(汗)])は、パリのピエール・エルメやフォションで修業をして、故郷のバイヨンヌに戻って8年前にこのお店をオープンされたそうです。

実は、この街"バイヨンヌ"は、17世紀初め、フランスに初めてチョコレートが伝わった街でも知られていて、街にはたくさんのショコラティエ(=チョコレート屋さん)があります。

店内も素敵だったのですが、今度は一番右上の写真で私のバックにも写っていた店内の窓ガラス越しからの素晴らしい景観をズームで...↓。ニーヴ川沿い"プチ・バイヨンヌ"側に、カラフルな雨戸が付いた建物が連なっている様子。絵になる可愛らしさでしょ!?

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カフェした後、さらに街を散策しました[ダッシュ(走り出すさま)]

ここは、アドゥール川の支流ニーヴ川に架かる橋から、来た方向に振り返った眺め。"グラン・バイヨンヌ"の路地と、その奥に聳え立つサント・マリー大聖堂の2本の尖塔も、この街を代表する美観だと思います。

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同じ橋からニーヴ川沿いの眺め...

プチ・バイヨンヌ側...↓                      グラン・バイヨンヌ側...↓

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今度は橋を渡り、プチ・バイヨンヌの川沿いから見たグラン・バイヨンヌの眺め。

左側の建物が先程カフェした"L.Raux"。

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グラン・バイヨンヌ側の街並み↓

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グラン・バイヨンヌの路地の様子...(月曜の夜7時頃)。人通りがほとんどなく、不気味な静けさでした!

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「サント・マリー大聖堂(Cathédral Ste-Marie)」 ...↓

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外観が立派だったので、内部も見学したかったのですが、夜遅く(7時過ぎ...)既に閉まっていました。

夕方、グラン・バイヨンヌの路地はたくさんの人で賑わっていたのに、いつの間にかどのお店も閉まり、ひっそりした街になっていました。夕食出来るようなところもなく、もう一度ニーヴ川を渡ってプチ・バイヨンヌへ...。こちらもひっそりしていたのですが、川沿いのオープンしていたお店に入ってみました。奥のバーにはお客さんがいたようですが、レストラン側には私達だけでした。"美食の街"として期待していたのに、オープンしているお店があまりにも少ないのは残念でした。

前菜に"ピペラード"と、赤ワイン(確か、ボルドー産)↓。メインは魚料理↓。

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"ピペラード"とは、フレンチ・バスクを代表する料理のひとつで、"ピマン・デスペレット"と呼ばれるバスク産の赤唐辛子、トマト、タマネギを煮込んだ家庭料理です。そこに、バイヨンヌ名物の生ハムを加えた、バイヨンヌ風にアレンジしたものでした。唐辛子といえども、全く辛くなくトマトの煮込みなのでマイルドな味で美味しかったです。魚料理とその付け合わせ料理、どれも美味でした。

デザートは"ブルビチーズ"のプリン↓だったかなぁ!?(もしくは、ムースかヨーグルトだったかも...。)ブラウンシュガーか蜂蜜を混ぜて食べるのが一般的らしく、私は蜂蜜好きなので蜂蜜を混ぜていただきました。バスクの羊"ブルビ"からとれる良質のチーズだそうで、少しくせのある味だけどコクがあって蜂蜜との相性がよくとっても美味しかったです~[揺れるハート]

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夕食前にショコラ・ショーとマカロンを間食していたのに、夕食はペロリと完食してしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

満腹になったところで、人気のない淋しい街中を再び通ってホテルへ戻り、バイヨンヌ1日目は終わりました...[眠い(睡眠)]

次回へつづく・・・。


[かわいい]今回の記事に掲載した写真をコラージュしてみました![右斜め下]

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Bayonne(バイヨンヌ)

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[右斜め上]真ん中の細い川の左側が"グラン・バイヨンヌ"、右側が"プチ・バイヨンヌ"  [右斜め上]"プチ・バイヨンヌ"↑、"グラン・バイヨンヌ"↑

★バスク地方とバイヨンヌの位置

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