リュステムパシャ・ジャーミィとエジプシャン・バザール~イスタンブール⑤ [Istanbul]
前回のブログ更新からひと月以上経ってしまいましたが、まだイスタンブール旅行記はのろのろと続いています・・・。
ボスポラスクルーズ後、ガラタ橋下のカフェでひと休みした後(ここまでは前回のブログの話)、そこから程近くにあるエジプシャン・バザール、さらにはその奥にあるリュステム・パシャ・ジャーミィへ行くことに・・・。
エミノニュのガラタ橋から徒歩で地下道を通ってエジプシャン・バザールへすぐに行けるのですが、ちょうど夕方の混雑する時間帯で、人の波にもまれて進んで行きました。エジプシャン・バザールの周りにもお店が沢山建ち並んでいて、リュステム・パシャ・ジャーミィに続く狭い路地も買物客で混み込みでした。やっとのことで、リュステム・パシャ・ジャーミィに到着。
入り組んだ路地の奥に建っていて外観は目立たない存在です。近くからの写真はありませんが、ガラタ橋から撮った写真にはリュステム・パシャ・ジャーミィの上部のドーム部分だけは見ることが出来ました↓。(ちなみに、↓の写真中央に大きく写っているのは、シュレイマニエ・ジャーミィです。この翌日に訪れたのですが...。)
リュステム・パシャ・ジャーミィの内部へ・・・。ここでも、持参したmyスカーフを被って...。
まずは、上の写真に写っている○印のドーム部分↓から...
内部は決して広くはないのですが、タイル張りが見事でした。そして、静寂に包まれてお祈りをする人達を数人見かけました。私達を含めた観光客もちらほら居ましたが少なかったです...。
こちらで使われているタイルは"イズニック・タイル"といわれ、イスタンブール近郊のイズニックという小さな町で、オスマントルコ帝国時代(16世紀後半)に作られたものを言います。白と青が基調のこのタイルですが、赤は現在の技術でもこの色は出せない程の逸品だとか。そして、なかでもチューリップをモチーフにしたタイルは傑作だそうです。チューリップはトルコのアナトリア地方が原産で、今でもトルコの国花としてトルコ人に親しまれています。
モスク内のいろんな種類のタイル...↓ (ほんの一部です)
建物の外側のタイルもブルーが基調で素晴らしく、どことなくイスラムっぽい雰囲気が漂っていました。(以前訪れたチュニジアをふと思い出しました。)
静寂のジャーミィーを後にして、再び喧騒で賑わうエジプシャン・バザールへ・・・。
エジプシャン・バザールとは、その昔、オスマン朝時代にエジプトからの産物(香辛料や食品乾物が中心)の取引をしていたことにちなんで、こう呼ばれているそうです。別名、香辛料市(スパイスバザール)ともいわれ、狭いバザール内は香辛料のエキゾチックな香りが漂っています。
バザール内のいくつかのお店に入ると、チャイ(=紅茶)やトルコ土産のお菓子などいろいろと試飲や試食でいただきました。この日は結局見るだけで何も買わず、後日訪れた時にトルコ産カルダモンとアップルチャイを買いました。
バザール内は呼び込みも凄いです・・・。怪しげな日本語で話しかける店員さんもあちこちに居たり・・・。「モッテケドロボー...」と何度となく耳にして笑えました。きっと、日本人観光客が訪れた時に教えて貰った日本語なのか、意味もわからずに使ってるのでしょうね~!香辛料のとあるお店では、流暢な日本語を話すトルコ人の店員さんが居ました。以前、日本(名古屋)に住んでいたことがあるとかで、私と一緒に旅行していた友人がちょうど名古屋出身なので名古屋のローカルな話で盛り上がっていました。友人が何か日本語で話す度に、トルコ人の顔してるくせに「マジでぇ~!?」と相槌のように何度も驚きながら日本語を流暢に話す様子が何だか面白かったです・・・。
左↓...香辛料を売るお店 右↓...トルコ土産の定番・魔除けの「ナザール・ボンジュウ」も売られていたり...
エジプシャン・バザールの外のお店...
チーズの一種↓...(トルコに来て初めて見たチーズ。ホテルの朝食にもあり、食べてみるとちょっとしょっぱかったけど新鮮な食感で気に入りました!)
オリーブ屋さんやナッツ屋さんも...↓
後日、訪れた時にはエジプシャン・バザールの裏通りに並ぶお店で探し求めていたチャイグラス(チャイバルダック)と受け皿をそれぞれ2個ずつ購入しました。それぞれ6個1セット(箱)で売られているところを2個だけ欲しいとお願いすると、英語が話せないおじいちゃんの店員さんが各々2個の金額を渋々電卓で計算して示してくれ、トータルで日本円に換算してたったの200円程でした。観光客が行くバザール内のお店と違って、地元庶民の行くようなお店だからか、とても安くてその違いに驚きました。新聞紙でくるまれただけでしたが、割れないように大事に持ち帰り、今でも自宅で気に入って愛用しています。
購入したのと同じチャイグラス(チャイバルダック)と受け皿のセット↓(あちこちのお店で使われていました...)
その後、再びガラタ橋へ...
もう薄暗くなり明りが灯り始めていました。
イエニ・ジャーミィ↓
リュステムパシャ・ジャーミィとシュレイマニエ・ジャーミィ↓
ガラタ橋を走るトラムヴァイと車↓
ガラタ橋を渡って反対側へ・・・。徒歩10分程で渡れます。ガラタ橋渡ってすぐの所からトラムヴァイに乗ってガラタ橋を再び渡り、ホテルの最寄駅で降車。
その駅のすぐそばにある、キョフテで有名な老舗ロカンタ「セリム・ウスタ」へ・・・。
1920年創業、昨年でちょうど創業90周年を迎えた3代続く老舗だそう。翌日の昼間に撮ったお店の外観(左↓)と、国内外から訪れた有名人のサインが飾られていた店内の様子(右↓)。
前日の夜、お店前に凄い行列が出来ていたけれど、この日は時間が少し遅かったからかすぐに店内に案内されました。店内はいかにも食堂っぽい感じでした。2階席へ・・・。
私達の夕食、キョフテ(炭火焼きの小さなハンバーグorミートボール)とサラダ
そのキョフテは炭火焼きの香ばしさがありとっても美味しかったです~!さすが、老舗で人気店だけあります!! ほとんどのガイドブックに載っている程です。お値段も安くて...
お腹も満たされ、歩いてすぐのホテルへ戻って、イスタンブール滞在2日目無事終了。
次回へ続きます・・・。
トルコ周辺の建物は内側の装飾もすごくきれいですよね☆
トルコは親日の国って聞くので日本に興味を持たれる方も
たくさんいるのかもですね^^
それにしてもローカルな話で盛り上がったなんておもしろいですね。
少し薄暗くなった街の雰囲気もすごくいい感じですね☆
by とみっち (2011-03-07 03:15)
素晴らしいタイルですね~チュニジアの美しいタイルのお話、よく覚えてます♪
モスクがいっぱいある風景は見慣れないため、とってもエキゾチックに感じます。
by めぎ (2011-03-07 07:08)
本当に綺麗なタイル~。
夕べ、BS民放で、綺麗なモデルさんと料理研究家の男性がイスタンブールをぶらぶらする旅番組を放送してました。
そこでも、綺麗な建物の内部とか、バザールで日本語を話すおじさんとか(Mimosaさんの会った方と同一人物?親日ということもあり、日本語話せる人、結構いそうですよね)、もろもろ流れてて、「良いな~」と思いました。
やっぱりサバサンド、食べてみたいです!ナッツも美味しそうですね。
by Bonheur (2011-03-07 20:22)
本当に素敵なタイルですね☆
私もMimosaさんが以前紹介してくれていたチュニジアを思い出しました。
「モッテケドロボ~」は笑えますね^^
バザールの様子もヨーロッパというよりやっぱりアジアチックなんですね~
夕暮れのモスクも素敵です。
by mint_tea (2011-03-07 21:51)
タイルって「可愛い」と思ったことはあっても、一度も「美しい」と
思ったことはありませんでした。
見事ですね!
エジプシャン・バザールの活気が写真からも伝わってきます♪
by pica (2011-03-09 02:16)
モスク内部の色鮮やかなタイルにやはり目がとまります。
ところどころの赤の色が技術的に難しい、希少価値の色なのですね。
一見すると青が目立ちますが、ポイントのチューリップのデザインが可愛らしいですね。
あと、天井からワイヤー(?)でぶら下がってるランプも、美しいですね。
等間隔でぶら下がってるようですから、それも一種のデザインなのでしょう。
ところで、英語が話せないおじいちゃんとは、何語で交渉したのですか??
トルコ語・・まさか、日本語・・・でも交渉で200円なら、さすが買い物上手です(^O^)y
by 自由人 (2011-03-10 08:22)
★とみっちさん・・・
トルコの建物は外部も内部もとっても美しいです。一度は訪れて見る価値大ですよ。建築好きにはたまらにです~!
親日家がたくさん居るのか、どこでもみんな親切だし居心地よかったです。
日本語達者なトルコ人と友人との名古屋のローカルな会話中は、内容が???だけに、私が外国人かのようでした...(悲)!
★めぎさん・・・
トルコもやっぱりイスラムの国だからか、チュニジアと被るところがあちこちありました。
ドイツにはモスクはないですか~?でも、トルコの食材が売られていて羨ましいです~♪
★りんこうさん・・・
いつもnice!ありがとうございます~。
★Bonheurさん・・・
その旅番組、見てみたかったです!!
料理研究家の方なら、トルコ料理もたくさん紹介されていたでしょうねぇ。。。サバサンドも!?
旅番組は旅行前ならいろいろ参考になるけれど、旅行後では懐かしい思い出と重ね合わせて見るのも楽しめますよね~!?
バザールで私達が出合った日本語上手なトルコ人は、その日が誕生日(ホントかどうか...?)で三十?歳(確か30代前半)になったとかで、見た目もおじさんっぽくなかったから別人かな~。
★mint_teaさん・・・
チュニジアの話を思い出していただけたんですね~。
タイルは本当に美しく圧巻でした。でも、間近で見ると、所々欠けたり剥げたりはしてましたけど、年数経過にも依るだろうし仕方がないですね!
「モッテケドロボー」と堂々と言ってる様子が笑えましたよ。意味知ったらびっくりするでしょうねぇ。。。
いいお天気の夕暮れ時には、夕日とモスクのコントラストが美しく、もっともっと素晴らしいそうです。
★picaさん・・・
タイルの絵や模様は、昔から見るのが好きで...。
1枚ずつも美しいけれど、壁一面の無数のタイルは壮麗でした!
エジプシャン・バザールの写真は閉店間近だったので、よーく見ると店前にゴミ出しされた黒い塊まで写ってしまってました(笑)!
★自由人さん・・・
タイルにばかり目を奪われましたが、写真のランプをよく見ると1つずつは質素なデザインながらも、たくさん等間隔に並ぶとデザイン化されて洒落た感じになっていますね☆
交渉は大阪弁で・・・なんて、嘘です!英語で値段を聞くと、私には全く???なトルコ語(たぶん...)で返って来ました。電卓で金額を示されれば、数字は万国共通なのでOKですよね!? ただ、その数字はトルコリラなのでそれを即座に暗算で円換算すると、予想より遥かに安くって即買いでした!
by Mimosa (2011-03-14 23:43)
遅くなりごめんなさい(^^;)
最後のキョフテがめちゃめちゃおいしそう~♪イランのキャバブととっても似てます。
イスラムブルーのタイルきれいですね。よく見ると、絵柄も東洋の雰囲気があって落ち着きますね。
バザールの散策も楽しそう。チャイグラスを二つだけ買って持ち帰るというのも良いアイデアですね。なるほど・・・。
夕暮れのジャーミィの写真すごく素敵です。
by rinochi (2011-03-23 11:40)
★rinochiさん・・・
キョフテ、イランのキャバブと同じものなのかしら!?
イズニックタイル、確かにオリエンタルな絵柄で落ち着く感じがしますね。
チャイグラスは6個セットだと箱に入ってるのですが大きな箱で持ち帰りも大変だし、6個も要らないし・・・。
ワイン購入用に必ず旅行に持参するプチプチで梱包し、大事に持ち帰って来ましたよ。たかが200円程の物なのに・・・(笑)!
by Mimosa (2011-03-27 00:32)